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【ダンベルカール】基本4種目のやり方と特殊な種類を紹介|重量の目安も解説
ダンベルカールの種類・バリエーションとその効果的なやり方、目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。 ■ダンベルカールが効果のある筋肉は?●ダンベルカールは上腕二頭筋に効果的ダンベルカールは上腕二頭筋に効果的なダンベルトレーニングで、バリエーションによって長頭から短頭まで効果のある部位が変化します。 上腕二頭筋は、上図のように長頭と短頭の二つの部位から構成されています。おおまかに表現すると、「太さを作るのが短頭」で「高さを作るのが長頭」になります。 また、上腕二頭筋には「肘間接を屈曲させる作用」と「肘から先を回外させる作用」があり、前者は長頭が後者は短頭が比率として大きく関与しています。 なお、上腕二頭筋の共働筋として肘近くに上腕筋があり、この筋肉が発達すると、上腕全体が丸みを帯びて太くなります。 ■ダンベルカールのやり方と効果的なフォーム上腕二頭筋のダンベルトレーニングとして基本中の基本となるのがダンベルカールです。両手を同時に挙上してもかまいませんが、動画のように片手づつ交互に動作する方が、より上腕二頭筋に意識を集中できます。 【本種目のやり方とフォームのポイント】 ①胸を張って背すじを真っ直ぐに伸ばし、腕を伸ばした位置でダンベルを持って構える ②肘の位置を固定し、肩関節が動かないように注意し、上半身も反らせることなく肘を曲げてダンベルを持ち上げる ③ダンベルを持ち上げたら、ダンベルを回外(小指が上になる方向に回す)させて、上腕二頭筋を完全に収縮させる ④ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る ■ダンベルカールの動作注意点とポイントダンベルカールを行うときに、肩関節を動かしたり、上半身を反らせてしまうと負荷が僧帽筋に逃げてしまいます。しっかりと肘の位置を固定し、肘から先だけで効かせるようにしてください。 また、ダンベルを下ろす時にウエイト負荷に耐えながら動作すると、上腕二頭筋にエキセントリック収縮(伸張性収縮)がかかり、筋肥大に効果的です。 ●上腕二頭筋トレーニングに有効な補助器具上腕二頭筋のトレーニングにおいて重要なことは「肘を固定して動かさない」ことですが、そのための有効な補助器具がアームブラスターと呼ばれるギアです。 筆者の運営するIFA国際アームレスリング連盟公認ショップの正規輸入代理店では品質を事前に確認したアームブラスターを、独自ルートで仲介業者を介さずに輸入しており、比較的リーズナブルに提供していますので、ぜひ、ご参照ください。 ▼関連記事【アームブラスター】反動筋トレさようなら|上腕二頭筋を鍛える優良グッズ ▼アームブラスターを見てみる アームブラスター(マズレンコ製作所日本正規輸入代理店) ■ダンベルカールの目的別の重量負荷設定筋トレで鍛える骨格筋を構成している筋繊維には以下の三種類があり、それぞれの特徴は次の通りです。 ①速筋繊維TYPE2b約10秒前後の短い時間に爆発的・瞬発的な収縮をする特徴があり、トレーニングにより強く筋肥大します。10回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 ②速筋繊維TYPE2a10~60秒ほどのやや長時間で瞬発的な収縮をする特徴があり、トレーニングによりやや筋肥大します。15回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 ③遅筋繊維TYPE160秒以上数分・数時間の持続的・持久的な収縮をする特徴があり、トレーニングにより筋肥大せずに筋密度が上がります。20回以上の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 つまり、筋肥大バルクアップ目的なら①、細マッチョ筋トレや女性の部分ボリュームアップ目的なら②、減量引き締めダイエット目的なら③、の負荷回数設定で筋トレを行っていきます。ただし、腹筋郡・前腕筋郡・下腿三頭筋など日常での使用頻度が高い部位は、基本的に20回以上高反復回数で鍛えます。 ■ダンベルカールの種類やバリエーション●ダンベルハンマーカール上腕二頭筋短頭と上腕筋に特に効果的なダンベルトレーニングがダンベルハンマーカールです。なお、この動作の手首の角度でバー(シャフト)を握りしめると手首関節に負担がかかりますので注意してください。 ダンベルを保持する時もこの写真のように握りしめると手首関節に負担がかかります。 多少大げさにしていますが、この写真のように薬指と小指は一切グリッピングに使わないくらいのほうが、手首関節を避けるためには適しています。 【本種目のやり方とフォームのポイント】 ①胸を張って背すじを真っ直ぐに伸ばし、腕を伸ばした位置でダンベルを縦に持って構える ②肘の位置を固定し、肩関節が動かないように注意し、上半身も反らせることなく肘を曲げてダンベルを持ち上げる ③ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る...
【ダンベルカール】基本4種目のやり方と特殊な種類を紹介|重量の目安も解説
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【ダンベルフライの種類とやり方】床での行い方と肩を痛めないポイント
ダンベルフライの種類・バリエーションとその効果的なやり方、目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。あわせて、床での行い方や肩を痛めないためのポイントも解説します。 ■ダンベルフライが効果のある筋肉は?●ダンベルフライは大胸筋内側に効果的ダンベルフライは胸の筋肉・大胸筋のなかでも特に内側に効果的です。 ■ダンベルフライとダンベルプレスの違い●最大の差異は単関節運動と複合関節運動の違いダンベルフライとダンベルプレスの効果の違いについて一言で表現すれば「大胸筋にキレを出すのがダンベルフライで、大胸筋にバルクをつけるのがダンベルプレス」となります。 ダンベルプレスは、筋肉は主に大胸筋・三角筋・上腕三頭筋と3つ、関節は主に肩関節・肘関節と2つを使って行うコンパウンド種目(複合関節運動)です。このため、高重量で大胸筋に負荷を加えることができるので、大胸筋の筋肥大(バルクアップ)に最適なダンベルトレーニングです。 一方、ダンベルフライは筋肉は大胸筋、関節は肩関節と単一の筋肉と関節だけを使うアイソレーション種目(単関節運動)です。このため、高重量で行うことはできませんが、大胸筋だけを集中して鍛えることができる仕上げや追い込みむけのダンベルトレーニングになります。 これらのことから、大胸筋のダンベルトレーニングは、まず高重量のダンベルプレスで負荷をかけ、その後にダンベルフライで仕上げをするのが定石です。 つまり、ダンベルフライはバルクアップ(筋肥大)にはあまり適しませんが、大胸筋のスジを深めたり、大胸筋中央部の谷間を深めたりするのに適した種目です。しかし、プログラムの組み方によっては筋肥大を行うことも可能です。 ■ダンベルフライのやり方と効果的なフォームこちらが理想的なダンベルフライのフォームの動画です。 やや肘を曲げ、可能な限りダンベルを下ろします。 次に大胸筋を意識しながら肘はやや曲げたまま腕を閉じていきます。この時に、やや顎を引くことも意識してください。 腕を閉じきったフィニッシュポジションになったら、ここではじめて肘を伸ばし、大胸筋を絞るようなイメージでダンベルを押し上げ、大胸筋を完全収縮させます。 そして、再びやや肘を曲げダンベルを下ろしていきます。なお、ダンベルの保持方向は縦(背骨と平行)と横(腕と平行)の二種類があり、やや刺激が異なるので、縦持ちのセットと横持ちのセットをそれぞれ行うとよいでしょう。 【本種目のやり方とフォームのポイント】 ①ベンチに仰向けになり、肩甲骨をしっかりと寄せ、胸の上にダンベルを上げて構える ②肩甲骨を寄せたまま、腕を開いてダンベルを下ろしていきますが、肩のラインよりも頭側には下ろさないように注意する ③ダンベルをできるだけ深く下ろしたら、肩甲骨を寄せたまま、腰を浮かせないように注意して、肘を伸ばしたまま腕を閉じていく ④腕を胸の上で閉じたら、軽く顎を引いて大胸筋を完全に収縮させる ▼コラム記事 【ダンベルフライ】ただ開閉するだけで効いてるの?トドメの一押しが肝心 ■ダンベルフライで肩を痛めないために●ダンベルを下ろすラインに注意するダンベルフライを行う時は、ダンベルが肩より頭側に来ないように注意してください。肩より頭側で動作を行うと肩関節を痛める原因になります。 また、重量を重く設定しすぎて、ダンベルを下ろしたポジションで反動を使って折り返す動作を行うのも、肩関節および周辺靭帯に悪影響がありますので十分に注意してください。ダンベルフライでダンベルを下ろす位置は、ダンベルが肩より頭側に来ないように注意してください。肩より頭側で動作を行うと、肩関節に対して「開き負荷」がかかり、肩関節を痛める原因になります。 また、重量を重く設定しすぎて、ダンベルを下ろしたポジションで反動を使って折り返す動作を行うのも、肩関節および周辺靭帯に悪影響がありますので十分に注意してください。 ●肩甲骨の寄せ方が弱いダンベルフライで肩を痛めるもう一つの理由が、肩甲骨の寄せ方が弱いということです。 肩甲骨の寄せ方が弱いと、下ろしたダンベルを上げ始める初動で、大胸筋の収縮よりも肩(三角筋)が先に動いて収縮してしまいます。 三角筋はかなり小さな筋肉ですので、大胸筋に負荷をかけるために設定した重量には耐えきれません。結果として肩(三角筋)の付け根を痛めてしまうことになります。 ●肩に負担をかけにくいダンベルフライそれでも、ダンベルフライで肩が痛くなる、ダンベルフライが肩に効いてしまう、という方は、手の平が向き合う方向にダンベルを握って行う、ハンマーグリップのダンベルフライをお試しください。 経験上、かなり、肩への負担が軽減されます。 ■ダンベルフライの呼吸法通常の筋トレでは、「力を入れながら息を吐く」のが正しい呼吸方法ですが、ダンベルフライの場合はこの呼吸を行うと大胸筋の収縮中に胸郭がしぼんでしまうため筋肉を完全収縮させることができなくなってしまいます。 ですので、ダンベルフライにおいてはトップポジションで呼吸をすませ、肺に息を大きくため、息を止めたままダンベルを下げて上げるというのが効果的な呼吸方法になります。 ■ダンベルフライが効かない?「ダンベルフライが効かない」という方のほとんどが、ダンベルの重量を重く設定しすぎており、ダンベルプレスなのかダンベルフライなのかわからないようなフォームで行っています。...
【ダンベルフライの種類とやり方】床での行い方と肩を痛めないポイント
ダンベルフライの種類・バリエーションとその効果的なやり方、目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。あわせて、床での行い方や肩を痛めないためのポイントも解説します。 ■ダンベルフライ...
【ダンベルプレスの種類とやり方】床での行い方|30kgでの回数とベンチプレス換算
ダンベルプレスの種類と効果的なやり方・目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。また、ベンチがない場合の床での行い方や、30kgを何回上げればベンチプレス100kg相当の筋力なのかもあわせて解説します。 ■ダンベルプレスが効果のある筋肉は?●ダンベルプレスは大胸筋・三角筋・上腕三等筋に効果的ダンベルプレスは、上半身の押す筋肉を構成する主な筋肉である大胸筋・三角筋・上腕三頭筋全てに効果のある、押すダンベルトレーニングの基本とも言える種目です。 また、バリエーションによって効果のある部位が変化しますので、それらについても後ほど解説します。 ■ダンベルプレスのやり方と効果的なフォームダンベルプレスは、大胸筋全体に効果があります。また、二次的に三角筋と上腕三頭筋にも効果的です。 ダンベルプレスは、常に手首の真下に肘がくるように動作するのが、効率的に大胸筋に負荷をかけるポイントです。この位置関係がずれてしまうと負荷が三角筋や腕に逃げてしまいます。 また、構えるときは肩甲骨を寄せ軽くブリッジを組み、肩甲骨のトップ二箇所と臀部の合計三点で身体を支えるようにします。 【本種目のやり方とフォームのポイント】 ①ベンチに仰向けになり、肩甲骨をしっかりと寄せ、胸の上にダンベルを上げて構える ②肩甲骨を寄せたまま、ダンベルを下ろしていきますが、肩のラインよりも頭側には下ろさないように注意する ③ダンベルをできるだけ深く下ろしたら、肩甲骨を寄せたまま、腰を浮かせないように注意してダンベルを押し上げる ④ダンベルを押し上げたら、軽く顎を引いて大胸筋を完全に収縮させる ■ダンベルプレスの動作注意点とポイントダンベルプレスは、肩関節よりも頭側にダンベルを下ろすと肩関節を怪我しますので注意してください。また、できるだけ深くダンベルを下ろすことが重要で、浅いダンベルプレスはダンベルトレーニング最大のメリットである「可動域が広く筋肉を最大伸展できる」ということを活用できていないということになりますので、可能なかぎり深くダンベルを下ろしてください。 ■ダンベルプレスの目的別の重量負荷設定筋トレで鍛える骨格筋を構成している筋繊維には以下の三種類があり、それぞれの特徴は次の通りです。 ①速筋繊維TYPE2b約10秒前後の短い時間に爆発的・瞬発的な収縮をする特徴があり、トレーニングにより強く筋肥大します。10回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 ②速筋繊維TYPE2a10~60秒ほどのやや長時間で瞬発的な収縮をする特徴があり、トレーニングによりやや筋肥大します。15回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 ③遅筋繊維TYPE160秒以上数分・数時間の持続的・持久的な収縮をする特徴があり、トレーニングにより筋肥大せずに筋密度が上がります。20回以上の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 つまり、筋肥大バルクアップ目的なら①、細マッチョ筋トレや女性の部分ボリュームアップ目的なら②、減量引き締めダイエット目的なら③、の負荷回数設定で筋トレを行っていきます。ただし、腹筋郡・前腕筋郡・下腿三頭筋など日常での使用頻度が高い部位は、基本的に20回以上高反復回数で鍛えます。 ■ダンベルプレスの種類やバリエーション●インクラインダンベルプレスインクラインダンベルプレスは、大胸筋のなかでも上部に効果があります。また、二次的に三角筋と上腕三頭筋にも効果的です。 この種目は、斜め上方への軌道により大胸筋上部に効果の高いトレーニングですが、セット終盤で苦しくなって腰を浮かせてしまうと、その軌道が通常のダンベルプレスと変わらなくなりますので、最後まで腰をベンチにつけて動作を行ってください。 【本種目のやり方とフォームのポイント】 ①インクラインベンチに仰向けになり、肩甲骨をしっかりと寄せ、胸の上にダンベルを上げて構える ②肩甲骨を寄せたまま、ダンベルを下ろしていきますが、肩のラインよりも頭側には下ろさないように注意する ③ダンベルをできるだけ深く下ろしたら、肩甲骨を寄せたまま、腰を浮かせないように注意してダンベルを押し上げる ④ダンベルを押し上げたら、軽く顎を引いて大胸筋上部を完全に収縮させる ●デクラインダンベルプレスデクラインダンベルプレスは、大胸筋のなかでも下部に効果があります。また、二次的に三角筋と上腕三頭筋にも効果的です。 本種目は、斜め下方への軌道により大胸筋下部に効果の高いトレーニングですが、インクラインと違いセット終盤で腰を浮かせてセルフ補助をしても、さらに大胸筋下部に効果的な斜め下方軌道が強まるので、最後に腰を浮かせて動作をするのも間違いではありません。 【本種目のやり方とフォームのポイント】 ①デクラインベンチに仰向けになり、肩甲骨をしっかりと寄せ、胸の上にダンベルを上げて構える ②肩甲骨を寄せたまま、ダンベルを下ろしていきますが、肩のラインよりも頭側には下ろさないように注意する ③ダンベルをできるだけ深く下ろしたら、肩甲骨を寄せたまま、腰を浮かせないように注意してダンベルを押し上げる...
【ダンベルプレスの種類とやり方】床での行い方|30kgでの回数とベンチプレス換算
ダンベルプレスの種類と効果的なやり方・目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。また、ベンチがない場合の床での行い方や、30kgを何回上げればベンチプレス100kg相当の筋力なのかも...
【マシンチェストフライのやり方】ポイントと効果的な重量回数設定を解説
マシンチェストフライ(バタフライマシン)の効果的なやり方・使い方と筋トレ目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。本種目は女性のバストアップエクササイズとしても有効です。 ■マシンチェストフライが効果のある筋肉は?●マシンチェストフライは大胸筋内側に効果的マシンチェストフライは、大胸筋のなかでも内側に効果的です。大胸筋内側が鍛えられると、男性は谷間の深いメリハリのある胸まわりになり、女性はバストをセンターに寄せることが可能です。 ■マシンチェストフライのやり方と効果的なフォームマシンチェストフライは、大胸筋前面で腕を閉じた後にさらに少しだけ前に手をつき出すような動きを加えることで、大胸筋内側が完全に収縮して効果が倍増します。 【本種目のやり方とフォームのポイント】 ①グリップが肩関節よりも下になるようにシート高を調整する ②マシンに座り、肩甲骨を寄せてバーをグリップする ③肩甲骨を寄せ、肘を伸ばしたまま腕を閉じていく ④腕を閉じたら、顎を少し引いて大胸筋を完全に収縮させる ⑤ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る こちらが、女性のマシンチェストフライの動画ですが、男性のやり方と動作ポイントは同じです。ただし、バストアップを意識する場合は、大きく息を吸い込んでから胸を膨らませたまま腕を閉じる動作を行うことで、胸郭が広がりやすくなり、バストの土台を拡げることができます。 ■マシンチェストフライの動作注意点とポイントマシンチェストフライは、手が肩関節より上にくる位置で動作を行うと、肩関節を故障してしまうリスクもあるので、手が肩よりも下になるようにシートの高さを調整してください。 ■マシンチェストフライの目的別の重量負荷設定筋トレで鍛える骨格筋を構成している筋繊維には以下の三種類があり、それぞれの特徴は次の通りです。 ①速筋繊維TYPE2b約10秒前後の短い時間に爆発的・瞬発的な収縮をする特徴があり、トレーニングにより強く筋肥大します。10回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 ②速筋繊維TYPE2a10~60秒ほどのやや長時間で瞬発的な収縮をする特徴があり、トレーニングによりやや筋肥大します。15回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 ③遅筋繊維TYPE160秒以上数分・数時間の持続的・持久的な収縮をする特徴があり、トレーニングにより筋肥大せずに筋密度が上がります。20回以上の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 つまり、筋肥大バルクアップ目的なら①、細マッチョ筋トレや女性の部分ボリュームアップ目的なら②、減量引き締めダイエット目的なら③、の負荷回数設定で筋トレを行っていきます。ただし、腹筋郡・前腕筋郡・下腿三頭筋など日常での使用頻度が高い部位は、基本的に20回以上高反復回数で鍛えます。 ■あわせて行いたい種目●マシンチェストプレスマシンチェストフライはあくまで仕上げに適した単関節種目ですので、事前に複合関節種目のマシンチェストプレスで大胸筋を追い込んでおくと効果的です。こちらが、模範的な動画になります。 マシンチェストプレスは、マシンが軌道のブレを支えてくれるのでフリーウエイトトレーニングに比べると、筋肉に高負荷をかけることが可能です。 また、マシンによっては押し出す角度が変えられるものもありますが、斜め上軌道だと大胸筋上に、斜め下軌道だと大胸筋下部に効果があります。 なお、肩甲骨を開放(寄せないフォーム)したり、拳が肩関節より上にくるポジションで動作を行うと肩関節に負担がかかりますので、シートやマシンアームを事前に調整して行ってください。 ●ケーブルフライマシンチェストフライよりもフレキシブルな動きが可能で、ターゲットにする部位を細かく設定できるケーブルフライは、大胸筋トレーニングの最終仕上げにおすすめです。 ケーブルフライは、腕を閉じた後にさらに手を前方につき出す動きを加えることで、大胸筋内側が完全に収縮して効果が倍増します。 また、上方へ腕を閉じるローケーブルフライは大胸筋上部に、下方へ腕を閉じるハイケーブルフライは大胸筋下部に効果があります。 ■マシンチェストフライにおすすめの筋トレグッズ●リストラップとパワーベルトがおすすめマシンチェストフライはどうしても手首に強い負担がかかってしまいますので、リストラップはぜひとも使用したいアイテムです。そして、入手するのであれば、普及品とは違い屈強なサポート力のあるリストラップを強くおすすめします。 腰を保護するだけでなく、腹圧を高め最大筋力を向上させてくれるトレーニングギアがトレーニングベルトです。バーベル筋トレにおいては、ほぼ必須のギアとも言えますので、ぜひ入手することをおすすめします。なお、トレーニングベルトはトレーニーにとって「筋トレの友」とも言える存在になってきます。はじめから安易なものを選ばずに、考えているよりもワンランク・ツーランク上のものを入手することがベルト選びの秘訣です。 ■おすすめの記事ジムマシン筋トレの種類とプログラムの組み方を例示 ■マシントレーニングの基礎知識●マシントレーニングの長所と短所マシントレーニングの多く(ケーブルマシン以外)は、動作軌道がマシンのレール等により支えられているため、ウエイトのブレやズレを気にすることなく効率的に筋肉に負荷をかけられるのがメリットです。 反面、軌道がある程度決まっているため、完全に個人特性に合わせた動作軌道がとれないことや、ブレを止める体幹インナーマッスルが鍛えられにくいという側面があります。 マシントレーニングにダンベルトレーニングやバーベルトレーニングなどのフリーウエイトトレーニングを組み合わせていくのが、中級者以降では必須と言えるでしょう。 なお、他のマシントレーニングメニューについては、下記の種目別解説記事をご参照ください。...
【マシンチェストフライのやり方】ポイントと効果的な重量回数設定を解説
マシンチェストフライ(バタフライマシン)の効果的なやり方・使い方と筋トレ目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。本種目は女性のバストアップエクササイズとしても有効です。 ■マシンチ...
【マシンチェストプレスのやり方】適切な重さ・回数の目安と女性向き上部バリエーション
マシンチェストプレスの効果的なやり方・目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。あわせて、女性のバストアップエクササイズとして有効な、大胸筋上部に効果的なバリエーションもご紹介します。 ■マシンチェストプレスが効果のある筋肉は?●マシンチェストプレスは大胸筋・三角筋・上腕三頭筋に効果的マシンチェストプレスは、大胸筋を中心として三角筋や上腕三頭筋といった上半身の押す筋肉全体に効果があります。また、押し出す軌道によって効果のある部位が変化します。 ■マシンチェストプレスのやり方と効果的なフォームマシンチェストプレスは、マシンが軌道のブレを支えてくれるのでフリーウエイトトレーニングに比べると、筋肉に高負荷をかけることが可能です。 また、マシンによっては押し出す角度が変えられるものもありますが、斜め上軌道だと大胸筋上に、斜め下軌道だと大胸筋下部に効果があります。 【本種目のやり方とフォームのポイント】 ①グリップが肩関節よりも下になるようにシート高を調整する ②マシンに座り、肩甲骨を寄せてバーをグリップする ③肩甲骨を寄せたまま、腕を前に押し出す ④腕を前に押し出したら、少し顎を引いて大胸筋を完全に収縮させる ⑤ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る ■マシンチェストプレスの動作注意点とポイント肩甲骨を開放(寄せないフォーム)したり、拳が肩関節より上にくるポジションで動作を行うと肩関節に負担がかかりますので、シートやマシンアームを事前に調整して行ってください。 ■マシンチェストプレスの目的別の重量負荷設定筋トレで鍛える骨格筋を構成している筋繊維には以下の三種類があり、それぞれの特徴は次の通りです。 ①速筋繊維TYPE2b約10秒前後の短い時間に爆発的・瞬発的な収縮をする特徴があり、トレーニングにより強く筋肥大します。10回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 ②速筋繊維TYPE2a10~60秒ほどのやや長時間で瞬発的な収縮をする特徴があり、トレーニングによりやや筋肥大します。15回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 ③遅筋繊維TYPE160秒以上数分・数時間の持続的・持久的な収縮をする特徴があり、トレーニングにより筋肥大せずに筋密度が上がります。20回以上の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 つまり、筋肥大バルクアップ目的なら①、細マッチョ筋トレや女性の部分ボリュームアップ目的なら②、減量引き締めダイエット目的なら③、の負荷回数設定で筋トレを行っていきます。ただし、腹筋郡・前腕筋郡・下腿三頭筋など日常での使用頻度が高い部位は、基本的に20回以上高反復回数で鍛えます。 ■マシンチェストプレスの種類やバリエーション●インクラインマシンチェストプレスマシンチェストプレスは、バストアップにも効果の高い種目です。マシンによっては腕を押し出す角度を変えられるものがありますので、そのような場合はバストアップ効果のより高い「斜め上方へ押す」軌道に調整しましょう。 そうすることで、バストをリフトアップする作用のある大胸筋上部に効かせることが可能です。 ●デクラインマシンチェストプレスデクラインマシンチェストプレスは、斜め下方に腕を押し出す軌道になることから、大胸筋のなかでも下部に集中的な効果のあるバリエーションです。 大胸筋下部は、大胸筋のなかでも最大の面積を持つ部位で、ここを鍛えることで胸まわり全体のボリュームアップを狙うことができます。 ■あわせて行いたい種目●マシンチェストフライ高負荷がかけられる複合関節種目のマシンチェストプレスの後の仕上げにおすすめなのが、単関節種目で大胸筋を集中的に追い込めるマシンチェストフライです。 マシンチェストフライは、大胸筋前面で腕を閉じた後にさらに少しだけ前に手をつき出すような動きを加えることで、大胸筋内側が完全に収縮して効果が倍増します。 なお、マシンチェストフライは、手が肩関節より上にくる位置で動作を行うと、肩関節を故障してしまうリスクもあるので、手が肩よりも下になるようにシートの高さを調整してください。 ●ケーブルフライマシンチェストフライよりもフレキシブルな動きが可能で、ターゲットにする部位を細かく設定できるケーブルフライは、大胸筋トレーニングの最終仕上げにおすすめです。 ケーブルフライは、腕を閉じた後にさらに手を前方につき出す動きを加えることで、大胸筋内側が完全に収縮して効果が倍増します。 また、上方へ腕を閉じるローケーブルフライは大胸筋上部に、下方へ腕を閉じるハイケーブルフライは大胸筋下部に効果があります。 ■マシンチェストプレスにおすすめの筋トレグッズ●リストラップとパワーベルトがおすすめマシンチェストプレスはどうしても手首に強い負担がかかってしまいますので、リストラップはぜひとも使用したいアイテムです。そして、入手するのであれば、普及品とは違い屈強なサポート力のあるリストラップを強くおすすめします。 腰を保護するだけでなく、腹圧を高め最大筋力を向上させてくれるトレーニングギアがトレーニングベルトです。バーベル筋トレにおいては、ほぼ必須のギアとも言えますので、ぜひ入手することをおすすめします。なお、トレーニングベルトはトレーニーにとって「筋トレの友」とも言える存在になってきます。はじめから安易なものを選ばずに、考えているよりもワンランク・ツーランク上のものを入手することがベルト選びの秘訣です。 ■おすすめの記事ジムマシン筋トレの種類とプログラムの組み方を例示 ■マシントレーニングの基礎知識●マシントレーニングの長所と短所マシントレーニングの多く(ケーブルマシン以外)は、動作軌道がマシンのレール等により支えられているため、ウエイトのブレやズレを気にすることなく効率的に筋肉に負荷をかけられるのがメリットです。...
【マシンチェストプレスのやり方】適切な重さ・回数の目安と女性向き上部バリエーション
マシンチェストプレスの効果的なやり方・目的別に適切な重量・負荷・回数設定について解説します。あわせて、女性のバストアップエクササイズとして有効な、大胸筋上部に効果的なバリエーションもご紹介します...
筋トレサプリメントの種類と優先順位|プロテイン・BCAA・クレアチン
トレーニングジムを運営し、長年の選手・指導者経験のなかで、そして筋トレをして身体を作っていく(または試合前の減量)ために、筆者および運営ジムの所属選手が使用してきたプロテイン・BCAA・クレアチンについて解説します。 また、筆者自身日本代表として、さらに所属選手のなかにも日本代表や全日本大会出場レベルの選手も複数おり、実際にドーピングチェックを受ける立場ですので、サプリメントの効果だけでなく、アンチドーピングの観点からも慎重に選別してきました。 ■プロテインの種類と飲み方●筋肥大にはホエイプロテインを使用プロテインには大きく二種類あり、牛乳の乳精を原材料とするホエイプロテインと大豆を原材料とするソイプロテインがあります。 水に溶けやすく味も良いことから、現在はホエイプロテインがプロテインの主流になっていますが、お腹がゴロゴロするなど体質的な理由でソイプロテインを使用する人も少なくありません。また、ソイプロテインには大豆由来のレシチンが豊富なため、健康を気づかう人にも人気があります。 その摂取方法とタイミングですが、朝昼夕の食事を基準に考えます。 男性が筋トレをして筋肉質な身体を作っていく場合、一日に必要な純タンパク質は150g前後(肉に換算して800g程度)と一般的にはされています。また、一度に人間が消化吸収できる純タンパク質は30g前後とされていますので、三度の食事だけでは約60gの純タンパク質不足になると考えています。 これを補うのに大変便利なのがプロテインで、1食あたり30gの純タンパク質を含みますので、1日2回、食事と食事の間、つまり10時と15時頃に摂取するのがベストでしょう。 また、トレーニング後30分以内のタンパク質吸収ゴールデンタイムに摂取することを心がけ、男性の筋肥大バルクアップトレーニングにはリーズナブルで吸収の速いホエイプロテインを中心に使用しています。 ●ダイエット時にはソイプロテインを使用運営ジムの女性会員が、ダイエット目的の筋トレとあわせてプロテインを飲む場合、大豆タンパク質が原材料のソイプロテインがメインです。ダイエット成功のキーはいかに筋肉密度を落とさずに脂肪を落とすか、ですのでタンパク質はしっかりと摂りましょう、といつも指導しています。 ソイプロテインはカロリーが低いだけでなく、大豆由来のタンパク質や食物繊維が豊富で、ダイエットにつきものの筋肉密度の低下や便秘の予防効果が期待できるだけでなく、大豆レシチンによる代謝の向上も期待できます。 ●アレルゲンに考慮したピープロテインピープロテインは「イエローピー」と呼ばれるエンドウ豆の一種を原材料としています。大豆が原料のソイプロテインと同様に植物性タンパク質のプロテインなので、特に女性会員のダイエット筋トレ用としてよく飲まれています。大豆にはアレルゲンが含まれる場合がありますが、エンドウ豆には主要なアレルゲンが含まれていないのが人気の理由です。 ●BCAA含有率の高いライスプロテインライスプロテインは日本人にも馴染みの深い玄米の植物タンパク質を材料とするプロテインで、腸への負担が少ないと考える海外のトレーたちに人気が高まっているプロテインです。また、米食文化の日本人の筋肉サプリメントとして、なじみやすいプロテインと言えるでしょう。 ●吸収率の高いエッグプロテイン卵白から作られるエッグプロテインは、吸収効率のよさがメリットのプロテインです。卵だけで製造すると、他のプロテインと比べると高価になるのがデメリットのため、ミルクプロテインとミックスしたものが主流です。 なお、卵白100%のエッグプロテインもありますので、採算性度外視でとにかく筋肥大筋トレの結果を出したい選手は飲んでいます。 ●就寝前にはカゼインプロテインプロテインの基本は消化吸収の速いホエイプロテインですが、逆にこれが睡眠中のタンパク質不足=筋肉の異化を引き起こしてしまいますので、就寝前には消化吸収スピードの穏やかなカゼインプロテインを飲んで使い分けをするのが、効率的なプロテインの摂取方法とされています。ですので、筆者も筋トレをした日の就寝前にはカゼインプロテインを飲んでいます。 ●プロテインの摂取タイミング・方法筆者やジム所属選手が実際に行っているプロテインの種類・筋トレ目的別の摂取方法は以下の通りです。 ・筋肥大なら一日2~3回食間に(ホエイ) ・ダイエットなら一日一食を置き換え(ソイ) ・就寝前にはカゼインプロテイン ■BCAAとは?●筋トレ前後と筋トレ中に飲むようにしているタンパク質は分鎖岐アミノ酸と呼ばれる分子が複雑に多数結合した高分子です。食物として摂取されたタンパク質は胃腸で分鎖アミノ酸に分解されたのち吸収されます。アミノ酸には体内合成できるものと、できないものがあり、体内合成できないアミノ酸は食品・サプリメントから摂取するしかなく、これを必須アミノ酸と言います。 その必須アミノ酸の分鎖岐アミノ酸こそがBCAAなのです。BCAAとはBranched(分解された)Chain(鎖状の)Amino(アミノ)Acids(酸)の略です。 筆者の場合、BCAAの摂取方法とタイミングは、その吸収の速さを活用していきます。つまり、トレーニング直前、トレーニング中、トレーニング直後に摂取することにより、無駄なカタボリック=筋肉のタンパク質異化を防ぎ(トレーニング直前・トレーニング中)、速やかなアナボリック=筋肉のタンパク質同化を促す(トレーニング直後)しています。 プロテインとタンパク質あたりの価格を比較すると、かなり割高になりますが、筆者自身、全日本大会に臨むような厳しい練習期間には使用してきました。なお、必須アミノ酸ではないものの、生成量が少ない準必須アミノ酸であるL-グルタミンも配合されたものを使用しています。 ●BCAAの摂取タイミング・方法・筋トレ直前または直後に摂取 ・ハード筋トレは筋トレ中にも摂取 ■クレアチンとは?●ローディングとサイクルが肝心筋肉は筋肉細胞内のATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)に分解されるときのエネルギーで動いています。 そのATPの材料となるがクレアチン(メチルグリコシアミン)です。メチルグリコシアミンは体内でATPに変換され筋肉などに貯蔵されます。 クレアチンは肉類などに多く含まれますが、肉類5kgにわずか1gと少なく、大量に摂取するためにはサプリメントの使用が必須になります。 筆者の場合、長期のクレアチン大量摂取は筋肉が耐性を持つため、6週間使用→6週間使用休止→6週間使用というようにサイクルを組んで摂取しています。また、クレアチンの筋肉内への貯蔵には時間がかかるとされていますので、6週間のうち最初の2週間は規定の二倍量摂取するローディングと呼ばれる手法を用いています。 ●クレアチンの摂取タイミング・方法・一日一回時間はあまり選ばない...
筋トレサプリメントの種類と優先順位|プロテイン・BCAA・クレアチン
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